アーユルヴェーダ通信1

店主も若いころはインドを含め世界中を旅したクチですが、以下の文章はある方のインド旅行経験記になります。(もちろん許可を取っています)内容や文章力に力があり、インドという国を的確に表していると思うので転載させていただきます。

 

こちらのスペースをお借りし、筆者がインド旅行中に実際に経験した旅行記を書かせて頂いております。是非ご愛読くださいませ。

 

私のインド日記は回を追うごとに内容は過激になっていきます。苦手な方はご購読をお控えください。

 

火葬場で人を焼いているのを見ました。私が泊まっていたホテルは8階に屋外レストランがあったので、こちらで食事をしていると、その様な臭いが漂って来た事もありました。何故、この様な場所にレストランがあるのか、そんな事がどうでもよくなるのがインドです。

 

亡くなった人は、布にくるまれ、顔だけ出した状態で沢山の人に参列されて火葬場まで運ばれて来ます。そこにはキャンプファイアーの時の木の枠組みがあり、そこに二つ折りにして入れられた死体は2時間ほどで焼かれ、その後は灰を、目前に流れている聖なるガンジス川ささっとほうきではいて火葬が終わります。そう、インドにはお墓がないのです。

 

ただ寿命を全うしなかった人は焼けないらしく、子供とか、毒蛇に噛まれたとか、交通事故で亡くなった人は、そのまま遺体をガンジス川に流すらしいです。

 

観光地ですから、ボートでガート(沐浴場)が見物できます。このボートに乗っているとたまにオールに何か引っかかるそうですが、そりゃ引っかかりもするよね、燃やせないし。。ぐらいのノリです。

 

この火葬場のすぐ下流にメインガート(沐浴場)があります。またその下流でほうれん草を洗っているのを見ました。その辺りがインドが神秘的と言われるゆえんですよね。

 

ガンジス川の水は汚すぎて、コレラ菌も長くは生きていられない程の水質だそうです。この川の水で洗った野菜を食べたんでしょうから私もすごいなと思いますが、雨季にはこの川は氾濫し、建物の12階部分までは水面下になり、3階以上で過ごすこともあるとの事ですがその時期には不衛生さ極まりない状態になっていると思うので雨季のインドには足が向きません。

 

最後に、ヒンドゥー教では輪廻転生を信じていないそうですので、寿命を全うした人は燃やして終わりで、途中で亡くなった方は、生まれ変わるので、燃やさずに流して生まれ変わると言う考えらしいです。なんだかよく分かるような分からない様なインドでありますが、日本でおなじみの七福神は元々ヒンドゥー教の神々なのです。次回はヒンドゥー教の神様の話をします。