アーユルヴェーダ通信4

こちらのスペースをお借りし、筆者がインド旅行中に実際に経験した旅行記を書かせて頂いております。是非ご愛読くださいませ。

 

ヒンドゥー教で牛は神様ですから、牛を粗末に扱ってはいけませんし、ヒンドゥー教徒は牛を食べる事が出来ません。

 

インドの約6割の人がヒンドゥー教を信仰していると言われています。そして約3割がイスラム教徒、残り1割が仏教やキリスト教を始めその他さまざまな宗教を信仰しています。仏教徒は全体の約1%と言われますが、インドの人口は10億人を超えていますから、仏教徒だけでも1000万人いらっしゃる事になります。

 

イスラム教徒は、ブタを不潔な動物だとみなしているので、ブタを食べません。ですので、インドのレストランではビーフやポークを使ったメニューはほとんどありません。ノンベジ(菜食でない)料理に使われているのは、鶏肉か羊肉が主流です。

 

私が初めてインドを訪れた頃(2002年)首都のデリーには人と共に牛が溢れていました。牛にどけ!と言えないのはインドの大半の人がヒンドゥー教徒だからなのですが、この数年後、さすがに首都のデリーは牛さんの往来を優先していると都市開発が遅れてしまうとか、首都としての美しさが損なわれるとの事で、デリーの牛さんをデリーから排除しました。

 

デリー近郊に移動させたり追いやったのだと思いますが、あっち行け!とやってはいけない牛さんを退かせたと言う話が全く理解できなかったりするのです。

 

その後3度目の訪印、2008年にデリーを訪れた時、排除出来切れなかった牛さんが町の片隅で迷子になっていました。恐らく移動させた時には茂みに隠れていた赤ちゃん牛だったのかな?と思いますが、牛を神だと思っていない私でも一頭残された牛はとても可愛そうに思います。

 

信仰している宗教がバラバラなので、インドではこれはご法度だよと言う事が逆に無い様な気がしました。カーストの低い人が、カーストの高い人に逆らう事はご法度らしいですが。。次回はカースト制度の話をします。